[カイロ 3日 ロイター] - エジプトのマンスール暫定大統領は3日、国営テレビとのインタビューで民政復帰への行程について、「課題」はあるものの順調に進んでおり、非常事態宣言が近く解除されるだろうと述べた。
暫定大統領は8月14日にモルシ前大統領支持派のデモを強制排除し、非常事態を宣言したことに言及。宣言は簡単なことではなかったが「一部過激派がテロリズムと悪意ある戦争を仕掛けたため不可避となった」と語った。
その上で、このまま「治安が徐々に回復」すれば、非常事態宣言は予定通り9月半ばに解除されると述べた。
暫定大統領は憲法改正や議会選、大統領選などの民政復帰への「ロードマップ(行程表)」は順調とし、「いくつかの課題はあるものの、行程表に変更はない」と述べた。
2011年にムバラク元大統領が追放された際に機能が停止していた保安当局を復活させつつあることについては「現在では、保安当局の任務は治安の維持と市民の保護に限定されており、政治面での役割を担ってはいない。以前のような時代に戻ることはないと断言する」と述べた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」