(内容を追加しました) [ニューヨーク 10日 ロイター] - (カッコ内は前営業日比) ダウ工業株30種(ドル) 終値 16945.92(+2.82) 前営業日終値 16943.10(+18.82) ナスダック総合 終値 4338.00(+1.76) 前営業日終値 4336.24(+14.84) S&P総合500種 終値 1950.79(‐0.48) 前営業日終値 1951.27(+1.83) 10日の米国株式市場ははほぼ変わらず。ダウ平均がわずかながら上昇し最高値を更 新した。 ダウ工業株30種 は2.82ドル(0.02%)高の1万6945.92ドル 。 ナスダック総合指数 は1.76ポイント(0.04%)高の4338.00 。 S&P総合500種 は0.48ポイント(0.02%)安の1950.79。 フェイスブック が4.6%、ネットフリックス が1.2%それぞれ上 昇するなど、インターネット関連銘柄が買われた。 バイオ製薬のアチリオン・ファーマシューティカルズ は83.3%の高騰。 同社は米食品医薬品局(FDA)からC型肝炎治療薬の1つについて開発の再開が認めら れたことを明らかにし、証券会社が投資判断を引き上げた。 同業のレセプトス も、中期臨床試験で多発性硬化症治療の新薬が主要目標を 達成したことを受け、36.8%高となった。 電子商取引のイーベイ は2.7%下落。オンライン決済部門のトップが月内 に辞任し、フェイスブックに移籍すると発表した。 S&P総合500種の下落は、米10年国債利回りが1カ月ぶりの高水準となり公益 株が値下がりしたことが響いた。それでも同指数は、このところの狭い取引レンジの範囲 にとどまっている。 ジョーンズ・トレーディングのチーフ市場ストラテジスト、マイケル・オルーク氏は 「多くの市場参加者が、S&P500が多くの目標水準に達して幾分調整が必要なのでは ないかと考えているからこそ、取引量は普段よりやや低調だ。人々は売る理由を持ち合わ せていないが、熱狂的な態度で買う根拠も手にしていない。だから結局、こうした横ばい の値動きに帰結する」と述べた。 バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのストラテジストチームはノートで顧客に株 式への投資配分を若干引き下げるよう勧告し、市場に対してより慎重になっていることを 示した。ただ、株式への強気姿勢自体は維持している。 BATSグローバル・マーケッツのデータによると、すべての米取引所の合算出来高 は52億株で、5月平均の57億6000万株を下回った。