[台北 17日 ロイター] - 台湾の現地メディアやアナリストによると、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC) が米アップル とクアルコム からの次世代半導体の受注を、競合のサムスン電子 に奪われる可能性がある。
KGIセキュリティーズのアナリスト、マイケル・リュー氏の顧客向けノートによると、14ナノメートルのアップルとクアルコム向けスマホ用半導体の生産が2015年下期に始まるが、それをTSMCではなく、サムスン電子が手掛ける可能性がある。
台湾の工商時報は17日、市場観測を基に、クアルコムが既にその半導体開発でサムスン電子と提携を開始したと伝えた。台湾紙の経済日報は、サムスン電子は既にクアルコムから受注したと伝えた。
TSMCは16日、今年に少なくとも20%の増収率を確保できるとの見通しを示した。過去最高の水準だが、市場ウォッチャーはアップルからの受注増を織り込んだことが、この強気な見通しの主な理由になっている可能性があると分析している。
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