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エボラ熱感染拡大で未承認薬に注目、専門家は効果見極め急ぐ

[シカゴ/ニューヨーク 7日 ロイター] - 西アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大するなか、専門家らは試験段階にある治療薬の効果を見極める作業を急いでいる。

研究者らによると、サルに行った3つの治療が特に有望な効果を示している。そのうち1つは米医薬品メーカー、マップ・バイオファーマシューティカルの薬剤で、西アフリカで感染した米国人の支援活動者2人に投与され、容体に改善の兆しが見られている。

残り2つは、カナダのテクミラ・ファーマシューティカルズ と、米プロフェクタス・バイオサイエンシズの薬剤だ。

世界保健機関(WHO)は6日、エボラ出血熱の試験段階にある治療薬の利用を検討するため、来週初めに、医学倫理の専門家による会合を開くと発表した。

一方、ナイジェリアのチュク保健相は今週、記者団に対し、米保健当局にエボラ熱の未承認薬が入手可能かどうかについて打診したことを明らかにした。米医薬品メーカー各社は、要請があれば十分な量の薬剤を供給できるかとの米当局からの問い合わせに対応している。

エボラ熱の治療薬・ワクチンは臨床試験の中期段階に進んだものもなく、まだ承認されていない。

マップ・バイオファーマシューティカルの薬剤「Zマップ」は昨年、エボラ出血熱に感染し発熱などの症状が見られたサルに対し、感染から120時間後までに投与され、43%に回復が見られた。

一方、テクミラ・ファーマシューティカルズは、感染拡大の緊急事態を受け、同社の薬剤の承認プロセスが加速するとの見方や、現在の感染者に使用される可能性があるとの期待から株価が上昇している。

テクミラは米国防総省との契約の下、遺伝子工学に基づいた薬剤の開発を進めている。昨年11月に報告された動物実験では、感染から24時間または48時間後の投薬で生存率が83%、72時間後では67%だった。

プロフェクタスの幹部によると、サルで行った同社のワクチン投与実験でも良い結果が得られている。

エボラ熱の治療薬は、資金面での支援が拡大すれば、より早く使用できる状態になると科学者らは指摘する。

バンダービルト大学のワクチンセンター責任者、ジェームズ・クロー博士は、1000万ドル未満で4カ月以内に4─5つの薬剤の使用準備が整うだろうとの見方を示した。

ただ、いずれの薬剤も感染から短期間で投与された場合にのみ、効果を発揮するようだ。

テキサス大学医学部の研究者トーマス・ガイズバート氏は「エボラ出血熱の深刻な感染には地球上のいかなるものも効かないだろう」と指摘した。

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