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UPDATE 3-貿易赤字、14年は12兆円台で過去最大 下期は8期ぶり改善

(内容を追加しました)

[東京 26日 ロイター] - 財務省が26日に発表した2014年の貿易収支(原数値)は12兆7813億円の赤字となり、3年連続で過去最大を更新した。赤字は4年連続。前年は11兆4683億円の赤字だった。

2014年は、上期の貿易赤字が前年比58.0%増と拡大方向にあったが、下期には同22.2%減と赤字が縮小した。半期ベースで貿易赤字が改善するのは2010年下期以来8期ぶり。輸出が米国経済の着実な回復で増加する一方、原油価格の大幅な下落で輸入の伸びが抑えられた。

先行きについて「原油価格の下落が続けば、赤字改善の要因にはなる」(財務省筋)としている。

輸出は前年比4.8%増の73兆1052億円で、2年連続で増加した。数量ベースでは4年ぶりに増加した。輸入は同5.7%増の85兆8865億円で、過去最大の輸入額を記録した。この結果、差し引きでは12兆円台の大幅な赤字となり、1979年の統計開始以来、過去最大の赤字を記録した。

為替レート(税関長公示レート平均)は1ドル105.30円で、対前年比8.7%の円安だった。

輸入原油単価は前年比3.1%上昇の6万9335円/キロリットルで、ドルベースでは同5.1%下落し104.7ドル/バレルだった。

<12月貿易収支、原油安で赤字は大幅縮小>

一方、12月の貿易収支(原数値)は6607億円の赤字となった。赤字は30カ月連続。輸出が円安と数量増で2桁の高い伸びとなる一方、原油価格の下落で輸入の伸びが抑えられ、赤字幅は前年同月の1兆3071億円から大幅に縮小した。

貿易赤字(季節調整値)は前月比14.5%減となり、前月に比べて赤字が縮小した。

<12月の輸出は4カ月連続増、08年10月以来の高さ>

12月の輸出は前年比12.9%増の6兆8965億円。2008年10月(6兆9148億円)以来の高水準を記録した。増加は4カ月連続。自動車(12.5%増)、半導体等電子部品(17.8%増)、鉄鋼(11.7%増)などが増加した。

為替レート(税関長公示レート平均)は1ドル118.55円で、対前年比16.1%の円安だった。

地域別では、米国向け輸出が前年比23.7%増となり4カ月連続で増加した。2013年10月(同26.4%増)以来の高い伸びを記録したが、寒波の影響で落ち込んだ前年同月の反動で自動車や自動車部分品が大きく伸びたことも一因。

中国向け輸出も4.3%増と4カ月連続で増加した。欧州連合(EU)向けは同6.8%増と2カ月ぶりに増加した。

輸入は同1.9%増の7兆5572億円。2カ月ぶりに増加したが、原油価格の低下で伸び率は小幅にとどまった。

液化天然ガス(15.6%増)や通信機(22.9%増)は増加したが、原粗油(22.0%減)などが減少した。

輸入原油単価は前年比18.1%低下の5万8954円/キロリットルで、ドルベースでは同29.4%下落し79.1ドル/バレルだった。

ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は7403億円の赤字。輸出は前年比11.0%増、輸入は同2.3%増だった。

<2月にも黒字化の可能性>

12月実績は市場予測を上回る赤字幅改善となり、市場では2月にも黒字化の可能性があるとの声が浮上した。

SMBC日興証券チーフエコノミストの牧野潤一氏は「アジア向けの輸出が伸びている。アジアから米国向けの輸出も伸びているので、米国の景気回復でアジアからの完成品輸出が伸び、それにつれて日本からアジアへの部品輸出も伸びているという構図だろう。 一方、原油安が続けば輸入金額は減少していくとみられる」とし、「貿易収支は2月にも黒字化する可能性がある」と見通した。

*財務省の発表資料は以下のURLをダブルクリックしてご覧ください。   here

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