[東京 27日 ロイター] - NTT は27日、2015年度の事業計画を総務相に認可申請した。東西地域会社の光回線サービスの純増数は2月から始めた光回線の卸売事業(光コラボ)も含めて60万件を計画。営業利益は販売手数料の削減などで東日本が前年比200億円増の1200億円、西日本は同100億円増の450億円を見込んでいる。
東西会社は2月から光回線の卸売事業を始めた。この卸売りを受け、NTTドコモ やソフトバンク は3月1日から自社ブランドによる光回線サービスと携帯電話とのセット割引を開始。東西会社が提供する「フレッツ光」のユーザーなら顧客IDや電話番号を変えることなく乗り換えることが可能となるため、来年度はフレッツ光から携帯電話会社への大規模な顧客シフトが予想されている。
NTTは2015年度に光コラボで153万件の純増を計画。フレッツ光からの乗り換え(転用)は510万件と見込んでおり、光コラボの契約者は合計663万件にのぼると試算している。NTTが計画している2015年度末の光回線サービスの契約数は1935万件。この結果、フレッツ光の契約者数は1272万件まで減少する見通しだ。 (志田義寧)
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