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UPDATE1: 4月全国百貨店売上高、4カ月ぶりに減少 訪日外国人売上高は単月で過去最高

 [東京 20日 ロイター] 日本百貨店協会が20日発表した4月の全国百貨店売上高は、店舗数調整後で前年比0.5%減の4767億円と、4カ月ぶりにマイナスとなった。天候不順や休日が1日少ないことなどが影響した。ただ、引き続き宝飾・時計などの高額品が好調なほか、訪日外国人の売上高が2009年1月の統計開始以来単月で過去最高となるなど、円安・株高効果は衰えていない。

 4月は、気温低下や大雨・暴風などの天候不順から、主力の春物衣料が苦戦したほか入店客数も伸び悩んだ。休日が前年比1日減というマイナス要因もあった。井出陽一郎専務理事は会見で「中心となる衣料品は、3月に春物の前倒し需要があり4月は伸び悩んだが、基調としては回復が続いている」との見方を示した。

 円安による企業業績の改善、株高による資産効果など景気回復への期待感を背景に、上質で付加価値の高い商材を求める志向は底堅く、ラグジュアリーブランドや宝飾品・高級時計などの高額帯は引き続き活況で、売り上げを下支えする要因となった。美術・宝飾・貴金属は同18.8%増となっているほか、円安で値上げを行った海外ブランドも「値上げ直後には鈍化したものの、回復スピードは速い」(同)という。

 訪日外国人売上高(免税ベース、全国44店舗)は、統計開始以来最高の売上高となる38億6000万円を記録した。中国の清明節やタイの旧正月など旅行シーズンと円安が重なったことが要因。百貨店協会では、44店舗の免税ベースで捕捉できている売上高は全体の40%程度とみており、全国百貨店全体では100億円程度(全体の売上高の約2%)の売り上げ規模になっていると推察している。

 調査対象の百貨店は85社・243店舗。東京地区は前年比2.1%増と、4カ月連続プラスとなった。

 (ロイターニュース 清水 律子)

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