[北京 7日 ロイター] 中国の格付け会社、大公国際資信評価有限公司は7日、イタリアのソブリン格付けを「Aマイナス」から「BBB」に引き下げたことを明らかにした。同国の景気見通しがさえないため。
見通しは「ネガティブ」に据え置いた。
大公国際は「イタリアの国債利回りは経済・金融環境の悪化を背景に引き続き上昇する見込みであり、海外からの借り入れに依存する同国にとって大きな打撃となる」としている。
米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは2カ月前に、イタリアのソブリン債務格付けを「Aa2」から「A2」に引き下げた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、イタリアの長期ソブリン債務を「A」に格付けしている。両社とも見通しは「ネガティブ」に据え置いた。
大公国際は海外ではほとんど知られていないが、中国国内では約50カ国のソブリン格付けを提供している唯一の機関であり、欧米の格付け会社の独占的な支配に終止符を打つことを目指す方針を表明している。
同社は8月、米国の格付けを数段階引き下げ、スペイン、エストニア、南アフリカ共和国と同水準にした。