[ローマ 7日 ロイター] 7日投票のイタリア地方選は、緊縮財政への抗議票が相次ぎ、左派が躍進、モンティ政権を支えるベルルスコーニ前首相の中道右派政党・自由国民は苦戦を強いられた。
欧州では6日のフランス大統領選で社会党のオランド氏が勝利、ギリシャの総選挙でも2大政党が大きく議席を減らしており、緊縮路線の修正圧力が強まっている。
今回の地方選は、モンティ政権や同政権を支える自由国民、中道左派・民主党の政策を直接問うものではないが、来年の国政選挙を占うとして注目されていた。
選挙では、ユーロ離脱を訴え既成政党を激しく批判するコメディアン、ベッペ・グリッロ氏の政党が躍進。暫定結果によると、自由国民の地盤だった北部パルマで約20%の票を獲得した。自由国民の候補は5位と低迷。グリッロ氏の故郷ジェノバでも得票率が15%に達した。自由国民の候補は5位だった。
自由国民のアルファノ幹事長は「敗北したが、党にとって壊滅的な結果ではない」との認識を示した。