[ベルリン 18日 ロイター] ドイツのメルケル首相は18日、欧州連合(EU)の財政統合について、加盟国の国家予算がEUのルールに違反した場合に、予算に介入できる明確な権限が必要だとの認識を示した。
EU首脳会議に先立ち、下院で述べた。
首相は「財政規律の強化は、財政協定で大きく前進したが、ドイツ政府としては、さらに一歩進んで、国家予算に介入する本当の権利を欧州に付与することが可能だと考えている」と発言。ショイブレ独財務相が提案した「通貨コミッショナー」の創設が有効な対策になる可能性があるとの見方を示した。
首相は欧州議会の権限強化が必要とも主張。
加盟国の特定プロジェクトに投資する欧州基金を創設する考えにも支持を表明し、金融取引税を基金の財源にできる可能性があるとの認識を示した。