[ブラジリア 13日 ロイター] ブラジルは、主要2都市などを結ぶ高速鉄道の運営を手掛ける鉄道事業者入札で、昨年応札がなかったことを受け、応札企業を呼び込むため、より魅力的でリスクの少ない条件を設定した。
インフラ事業を担当する政府機関の責任者ベルナルド・フィゲイレド氏によると、リオデジャネイロとサンパウロのほか、急成長中の近隣都市カンピナスを結ぶ時速350キロの高速鉄道の運営が2020年までに計画されている。
政府は高速システムを設計するコンソーシアム(企業連合)への出資比率を30%から45%に引き上げるほか、列車を提供するなど政府のリスク負担を拡大。
入札への参加資格は、これまで過去10年間としていた高速システムの運営で致命的な事故を起こしていない期間を過去5年間に縮小した。
落札企業は77億レアル(37億ドル)の出資、200レアル以下でのエコノミークラスチケットの提供、リオデジャネイロ─サンパウロ間420キロを99分以内で運行することが必要となる。
鉄道を運営するコンソーシアムを選定する新たな入札は2013年9月9日、サンパウロ証券取引所で実施される。
2014年には線路を敷設するエンジニアリング企業を選定する2回目の入札が実施される予定。線路敷設の最低投資額は273億レアル。
入札には独シーメンスSIEGn.DE、仏アルストムALSO.PA、加ボンバルディアBBDb.TO、韓国の現代011760.KSなどのほか、日立建機6305.Tと三菱重工業7011.Tも参加するとみられている。