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中国共産党、最高指導部選出で長老らが暗躍 非公式の投票も初めて実施=関係筋

 ◎長老らが改革派2人の選出阻む

 ◎旧政治局員24人と10人以上の長老が投票に参加

 ◎習近平氏と李克強氏の2人を除き、5つのポストを8人で争う

 ◎長老らが前例の変更を望まず、女性常務委員も誕生せず

 [北京 21日 ロイター] 中国共産党の最高指導部選出をめぐる過程で、江沢民・前国家主席や李鵬・元首相といった党の長老らが、党大会直前に行われた非公式の投票の結果を利用し、改革派2人の選出を阻んでいたことが分かった。指導部に近い複数の関係筋が明らかにした。

 党最高指導部である政治局常務委員の選出で、党内抗争を抑えるために非公式の投票が実施されたのは初めて。2007年には、常務委員を含めたより幅広い指導部である政治局員を選出するのに同様の投票が実施された。

 新たに選出された政治局常務委員7人をめぐっては、汪洋・広東省党委員会書記(57)と李源潮・前党中央組織部長(62)の改革派とされる2人が選から漏れた。

 汪、李両氏ともにコメントを得られなかった。党の報道対応部門もコメントを拒否した。

 関係筋によると、新たな政治局常務委員の選出では、旧政治局員24人と10人以上の長老が投票を行った。

 旧政治局員と長老は数カ月間にわたり、北京の軍関係のホテルなどで少なくとも2回の非公式投票を含め、10回以上の協議を重ねた。この中で長老らは大きな影響力を及ぼし、10月に強行実施した2回目の投票で李源潮氏の常務委員落選を決定したという。

 新たに選出された政治局常務委員7人のうち、総書記に就任した習近平氏と、首相に来年就任する李克強氏の2人を除いて5つのポストを8人で争った。

 汪氏が選から漏れたのは、元重慶市トップで失脚した薄煕来氏のスキャンダルが原因だった。薄氏は、毛沢東時代を想起させる「革命歌を歌おう」キャンペーンなどで知られる。

 汪氏は広東省で民営企業の育成に努め、薄氏のライバルとみなされており、党や政府、軍内部の毛沢東支持層を刺激しないようにするため、党幹部らが汪氏の落選を決定したという。

 関係筋の1人は「汪洋は、薄煕来の支援者がトラブルを起こさないようにするため、選から漏れた」と説明した。

 <直前に強行した投票で人事をひっくり返す>

 一方、李源潮氏は、5月に実施された最初の投票では政治局常務委員に選ばれたものの、党の長老らが党大会のわずか数週間前に再度の投票を強行し、常務委員から外すことを決めたという。

 唯一の女性候補だった劉延東氏も選から漏れた。

 関係筋によると、李氏は党組織部長としての立場から、一部長老らの意見を無視し、多くの胡錦濤国家主席の側近を昇格させようとしたほか、自身に近い人物を引き上げようとする長老らの意見を無視したことが原因だという。

 代わりに政治局常務委員に選ばれたのが上海市トップだった兪正声氏だという。

 中国共産党が政権を握った1949年以降、女性が政治局常務委員に選ばれた例はなく、長老らもこの前例の変更を望まなかったことから、劉氏も選から漏れた。

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