[ワシントン 17日 ロイター] 米国輸出入銀行は17日、米ボーイングBA.N787型機の購入支援のため外国航空会社5社に承認した融資約30億ドルについて、いかなる損失も想定していないと表明した。
米連邦航空局(FAA)は16日、バッテリーの安全が確認されるまで787型機の運航を停止するよう指示。日本を含む各国の航空当局も同様の措置を取った。
米輸出入銀の広報担当シニアバイスプレジデント、ダニエル・レイリー氏は取材に対し、今回のFAAの安全確認調査の間あるいは調査後において、輸出入銀の787型機関連融資はいずれもリスクに直面していない、と回答した。
米輸出入銀は直接融資および融資保証を通じ、米国メーカーの製品輸出を支援している。
ボーイングは米国最大の輸出業者であるとともに、輸出入銀から受ける支援規模も最大。
レイリー氏によると、輸出入銀は過去25年で、米国からの商用航空機約1800機の輸出支援で約1000億ドルの融資を承認。同氏は「これまでに損失は航空機1機に対する400万ドルの1件にとどまる」と述べた。