[アテネ 13日 ロイター] 欧州委員会は13日に公表した報告書で、ギリシャが今年と来年に財政目標を達成するという見通しを示した。しかし2015─16年に国際支援の要件を満たすには更なる財政緊縮が必要だとも述べた。
ユーロ圏の財務相は13日に75億ユーロ(97億ドル)のギリシャ向け融資を承認する見通し。
7日付のこの報告書によると、昨年に発足した連立政権の下、ギリシャ政府は債権者が求めている新たな緊縮策を導入し、2012年の財政目標を上回る結果を残した。
欧州委員会は、「2013年と2014年の財政目標に到達するために効果的な措置が取られてきた」とし、今年ギリシャが基礎的財政収支(プライマリーバランス)の赤字を払拭して均衡させ、来年には国内総生産(GDP)比で1.5%の黒字となると予想。
2009年と比較すると、プライマリーバランスの赤字幅は3分の1となり、昨年にはGDP比で6%となっている。
しかし2015年のプライマリーバランスのGDP比黒字目標の3%と2016年の4.5%に達するためには更なる節減が必要だと述べている。