[チューリヒ 10日 ロイター] スイス国立銀行(中央銀行)のダンティーヌ理事は、スイスフラン高から経済を守るために、いかなる手段も排除しないと述べた。
このところのスイスフランの上昇を受け、スイス当局に対し何らかの対策をとるよう圧力が高まっている。対策として、外国為替市場への介入、オフショア預金へのマイナス金利適用、資本規制の導入、スイスフランをユーロと連動させるペッグ制の導入などが挙げられている。
ダンティーヌ理事はル・タン紙に対し、スイスフラン高抑制に向けた対策について「何も排除しない」と述べた。
急激なスイスフラン高に対応するため、スイス中銀は3日に政策金利の目標レンジを0.00─0.25%に引き下げ、10日には短期金融市場への流動性拡大措置などを打ち出している。