(カッコ内は先物が欧州市場の前営業日終値比、現物が前営業日終盤)
先物 現物利回り
3カ月物ユーロ(12月限) 98.915 (+0.095) 0.316(0.564)
独連邦債2年物 0.402(0.453)
独連邦債10年物(12月限) 137.96 (+1.51) 1.762(1.878)
独連邦債30年物 2.751(2.839)
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[ロンドン 9日 ロイター] 9日のユーロ圏金融・債券市場では、独連邦債が上昇。
先物が過去最高値をつけるとともに、10年債利回りは過去最低を更新した。
関係筋はロイターに対し、シュタルク欧州中央銀行(ECB)専務理事が債券買い入れ
をめぐる対立から辞任すると明らかにした。ECB内の亀裂が深まっている可能性があり、
ECBの政策をめぐる不透明感が独連邦債を支援した。
ECBは流通市場でイタリア国債の買い入れを行ったとみられているが、ECBが正式
にシュタルク専務理事の辞任を確認したことを受け、イタリア短期債の利回りは最大24
ベーシスポイント(bp)上昇した。
また米連邦準備理事会(FRB)が追加措置を打ち出すとの見方も、独連邦債の追い風
となっている。
独連邦先物12月限FGBLc1は約1ポイント上昇の137.77で清算。一時は
137.82まで買われ、過去最高を更新した。
独10年債DE10YT=TWEB利回りは1.74%をつけ、過去最低を更新。2年債
DE2YT=TWEBは6bp低下の0.39%と、過去最低水準近辺で推移した。
またこの日は、ギリシャ追加支援をめぐり民間債権者の参加方針を示す期限となってお
り、市場の警戒感が高まった。
ギリシャ2年債GR2YT=TWEB利回りは、直近で36bp上昇の58.96%。10年債
GR10YT=TWEB利回りは11bp上昇の20.337%となった。