[ストラスブール(フランス) 14日 ロイター] 欧州委員会のレーン委員(経済・通貨問題担当)は14日、ギリシャのデフォルト(債務不履行)もしくはユーロ脱退は、ギリシャだけでなく、欧州および世界経済に甚大な影響をもたらすとの見解を示した。
レーン委員は欧州議会で、ユーロを脱退した方がギリシャにとって良いとする意見に強い反対を表明。「ギリシャのデフォルトやユーロ脱退は、ギリシャだけでなく、欧州および世界のパートナー国に、深刻な経済的、社会的、政治的影響をもたらすことは必至」と訴えた。
また欧州債務危機が実体経済に打撃を与えており、成長および雇用は「著しい圧力」にさらされていると述べた。
ユーロ圏共同債については、域内の財政監視体制の強化を伴って初めて導入されるべきとの考えを示した。