*会社側のコメントを加えました。
[東京 16日 ロイター] オリックス8591.Tは16日、アスキーソリューションズ3801.OJが実施を予定していた第三者割当増資について、引き受けを取り止めると発表した。増資とともに行う予定であった株式公開買い付け(TOB)は変更を加えたうえで実施する。
オリックスによると、引き受けを取り止めた理由はアスキーソリューションズの決算内容に疑義が生じたため。ただ、アスキーアスキーソリューションズの人材、システムインテグレーター機能という本源的な価値が今回の疑義で毀損(きそん)するものではないとし、オリックスは増資引き受けとともに行う予定であったTOBは行う。
TOB価格6万3000円は変更しないが、取得予定数については発行株式総数の33.39%から55.48%を超えない範囲内とし、買い付け株数次第では連結子会社とはならずに持分法適用会社にとどまる可能性もあるという。
オリックスの広報担当者は「アスキーソリューションズの決算内容に疑義が生じたものの、資本提携そのものは行い、連結子会社を目指す形も変わらない。ただ、持分法適用会社にとどまることもありうる」とコメントしていた。
オリックスは当初、TOBや第三者割当増資の引き受けを通じてアスキーソリューションズを連結子会社化すると発表していた。