[東京 5日 ロイター] 山口広秀日銀副総裁は衆院予算委員会で、マネタリーベースが伸びていないとの指摘について、日銀のバランスシートの拡大の程度自体は「金融緩和の程度を反映したものではない」とし、「米連邦準備理事会(FRB)とのバランスシートの拡大の差は、金融資本市場の痛み具合を反映したもの」と説明した。
デフレ克服のための政策について「デフレを改善するには2つのことが重要。需給ギャップを解消することと、人々の物価に対する見方が下ぶれないようにすること」との認識を示した。
山口副総裁ば「こうした観点にたって、かねてから思い切った緩和政策を行ってきたが、超短期の金利について事実上ゼロ金利という状態に加えて、3カ月物金利を中心とする長めの金利についても低めの誘導を行った。また、消費者物価がプラスの状態の実現が大事だということを鮮明にすることで、人々の物価に対する見方を安定させる努力を講じたところ。日本経済が物価安定のもとでの持続的な成長経路に早く復帰することを期待している」と説明した。
民主党の池田元久委員の質問に答えた。
*この記事の詳細はこの後送信します。新しい記事は見出しに「UPDATE」と表示します。