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来週のクレジット市場=一般債市場はワイド化限定、CDSはボックス圏内で小幅上下

<対国債スプレッド>

政保債(地方公)10年 2.0─2.5bp 銀行債(みずほ)5年 20─21bp

地方債(都債) 10年 3.0─4.0bp 電力債(東電)10年  9─10bp

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 [東京 10日 ロイター] 来週のクレジット市場で一般債は底堅い需給環境が続き

そうだ。9月決算を控えて利益確定売りも予想されるが、足元の金利上昇で水準的な投資

妙味が出ているため、投資家の買い意欲もしっかりと示される見通し。厚めのスプレッド

が残っている銘柄を中心に物色される流れが続き、ワイド化余地は限られそうだ。クレジ

ット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では指標となるiTraxxJapanシリ

ーズ13ITJJP5Y=GFのプレミアムは株価や為替に反応薄の状態が続いており、この流れ

を変えるだけの材料が乏しいだけに、ボックス圏内で小幅上下する展開が見込まれている。

注目される民主党代表選の結果もプレミアムを大きく動かすまでの材料にはならないので

はないかとの見方が出ている。

 一般債市場は買いが先行する展開が続きそうだ。9月に入り地方債やSBの起債ラッシ

ュで需給に対する不安感もくすぶっている。足元の金利上昇で水準的な妙味が出ているた

め「スプレッドが広がる場面では投資家のビッドがしっかり」(国内金融機関)だといい、

需給が大きく崩れる懸念は小さい。むしろ、相対的に厚めのスプレッドが残っている銘柄

には、投資家の買いが優勢となっている。

 また国債金利のボラティリティが高まっているだけに、投資家から期末を控えて利益調

整目的の売りも予想されるが、「絶対利回りの上昇で水準的な投資妙味が出ているため、

買いも入りやすい。本格的な売りは想定しにくい。ワイド化余地が限定的」(新生証券・

債券調査部シニアアナリストの松本康宏氏)との声があった。

 <SBの起債相次ぐ、銀行劣後債も準備>

 起債市場では来週もSBの起債が相次ぐ見通し。大京8840.T<0#8840=JFI>(期間2

年)、野村ホールディングス<0#8604=JFI>(5年・10年・15年)、三井倉庫9302.T

<0#9302=JFI>(6年)、東洋ゴム工業5105.T<0#5105=JFI>(4年・6年)、阪急阪神ホ

ールディングス9042.T<0#9042=JFI>(10年・12年)、エア・ウォーター4088.T

(5年)などが起債する方向にあるほか、三菱東京UFJ銀行<0#8315=JFI>(20年)、

三井住友銀行<0#8412=JFI>(10年)、りそな銀行<0#8319=JFI>(10年)が劣後債を

準備している。投資法人債ではグローバル・ワン不動産投資法人8958.T<0#8958=JFI>

(3年と7年)が起債に踏み切る可能性がある。財投機関債は高速道路機構<0#0905=JFI>

(2年)が16日に入札を行い、発行条件を決める見込み。

 地方債では大阪府<0#0104=JFI>(5年)が13日、愛知県<0#0108=JFI>(10年)と

東京都<0#0100=JFI>(10年)が15日にそれぞれ起債する予定にある。政府保証債は

高速道路機構(2年)が15日に入札を行い、発行条件を決める方向にある。

 <CDS、一定のレンジ内で上下>

 CDS市場では株価や為替、マクロ経済指標に対して反応薄の状態が続いていることか

ら、プレミアムは一定のレンジの中で上下する展開が見込まれる。これまでも円高、株安

にはさほどワイド化せず、株高場面においてもタイト化の勢いが増すには至らなかった。

米景気に対する極端な悲観論が後退し、投資適格級CDSの主要指数がボックス圏を形成

しているだけに、連動性の強いシリーズ13のプレミアムも100─110bpを中心レ

ンジに横ばい推移が続いている。個別企業のプレミアムを動かすだけのワイド化・タイト

化の材料も乏しいことから、指数に影響を及ぼしにくいとの見方が出ている。

 注目材料は14日に投開票される民主党代表選の結果。「株式市場は代表選結果に相応

の反応を示すはずで、CDSも反応が鈍いとはいえ、少なからず株価動向の影響を受けよ

う」(外資系証券)との指摘が出ていた。

 新たな銀行自己資本規制「バーゼルIII」は予想ほど厳しい内容にならない見通しで、

現段階では材料視するまでに至らないとの見方が出ている。ユーロ圏の債務問題に対する

懸念についても、よほど強烈な材料が出ない限り、反応は限定的とみている。

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