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タイ洪水、人口密集地区に警戒呼び掛け 首都で被害拡大の恐れ=当局

 [バンコク 25日 ロイター] タイの大規模洪水被害で、政府当局者は25日、浸水の恐れがあるとして、首都バンコクの人口密集地区の住民に対し、洪水へ備えるよう求めた。バンコク北部3地域の一部は既に浸水しており、軍が出動した。

 バンコク商業地の中心で、チャオプラヤ川西側のバーンプラット地区では、バンコク都知事が24日夜、洪水警報を発令した。

 今回の洪水では、これまでに少なくとも366人が死亡、250万人近くに影響が及んでいる。

 このほか、国内空港があり、政府の洪水危機管理センターが置かれたドンムアン地区でも浸水レベルが上昇している。

 インラック首相は記者団に対し、「危機管理センターの移転を検討している。今のところ、センターは浸水していないが、外部は交通がまひしている。きょうの閣議で話し合うつもりだ」と述べた。

 バンコクの北部では、すべての県が浸水しており、主要産業の建物に被害が出て、少なくとも64万人が一時的に仕事ができない状態となっている。

 トヨタ自動車7203.Tやソニー6758.T、ニコン7731.Tなどの日系企業は操業停止に追い込まれた。

 日本とタイの両中央銀行は25日、日本国債を担保とするバーツ供給策を検討していると発表。被災した現地日系企業を資金面で支援する考えだ。

 ただ、日銀当局者は、邦銀や日系企業が現時点でタイにおける資金調達難には陥っていないと明らかにした。

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