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欧州の銀行決算は好調に、本格的な回復か見極めへ

 *欧州の銀行決算、ゴールドマン・サックスGS.Nの決算発表を受けて楽観的な見方が強まる。

 *1─2月は投資銀行業務が好調。

 *不良債権・評価損の拡大で、追加増資への懸念再燃も。

 *欧州の銀行株、年初来上昇率が4%に達する。

 [ロンドン 14日 ロイター] 欧州では今後、銀行の第1・四半期の決算発表や営業報告が相次ぐが、昨年第4・四半期から一転して好調な内容になるとの見方が多い。

 不良債権の拡大を資本市場の回復でいつまで相殺できるかが焦点となっている。

 第1・四半期は、投資銀行部門の大幅な業績回復が予想されているほか、リテール銀行部門でも不良債権の増加ペースが予想を下回るとの見方が多い。

 市場では、第1・四半期の好決算が一時的なものか、本格的な業績回復の始まりなのかに注目が集まっている。

 ある銀行アナリストは「資本市場は実体経済に先立って悪化した。回復する場合も、資本市場が実体経済に先んじるだろう」と指摘。

 「業績回復が一時的で質の低いものになるのではないか、という懸念もある」と述べた。

 スイスのUBSUBSN.VXは15日の年次株主総会で、最新の業績動向について説明する。

 クレディ・スイスCSGN.VX、バークレイズBARC.Lなども、今後数週間以内に決算や営業報告を発表する。

 欧州株式市場では、米ゴールドマン・サックスGS.Nの第1・四半期決算が予想を大幅に上回ったことなどを受けて、銀行株が上昇。

 DJ・SToxx欧州銀行株指数.SX7Pは、3月初旬につけた16年ぶり安値から78%上昇、年初来上昇率は4%に達している。

 JPモルガンのアナリストによると、資本市場の回復は特に、市場で積極的に取引をしているドイツ銀行DBKGn.DEやバークレイズなどの業績にプラスになる見通し。

 ただ、景気後退(リセッション)が深まるなか、証券化商品の追加評価損や貸倒損失への懸念は根強い。

 KBWのアナリストは14日、欧州の銀行決算が「かなり良好」な内容になると予測した上で、保有資産の劣化も確認されると指摘した。

 他のアナリストも同様の見解を示している。

 モルガン・スタンレーによると、2週間前の同社主催の会合に出席した欧州の銀行のほとんどは、資本市場の回復や信用収縮の緩和を背景に、第1・四半期に利益を計上するとの見方を示した。

 会議に出席した大手銀行の大半と投資銀行が、外国為替・金利・クレジット関連の収入が危機前の水準から60─100%回復したとの見方を示したという。

 シティのアナリストによると、ドイツ銀行とクレディ・スイスの第1・四半期決算は、純損益が前年同期の赤字から黒字に転換する見通し。

 UBSについては、1億0900万スイスフランの赤字を予想しているものの、前年同期の110億スイスフランの赤字から大幅な改善となる。

 ただ一部のアナリストは、第1・四半期の急激な業績回復のペースを維持することは難しいと指摘。

 1─2月に比べて3月の業績が伸び悩んでいるほか、第1・四半期は過去の過大な評価損の修正で一時的な利益の計上も期待できる。

 第1・四半期は、リテール銀行部門の不良債権増加が予想されているが、貸し倒れのピークは今年後半から来年以降との見方が多い。

 このため、欧州の銀行業界の本格的な回復はまだ期待できないとの見方も出ている。

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