[ドバイ 11日 ロイター] 関係筋によると、ドバイの金融サービス会社ドバイ・グループが最近、2件のローンについて期日に返済できなかったことが明らかになった。そのうち1件はシティバンクC.Nがアレンジしたローンだという。
これにより、アラブ首長国連邦(UAE)の債務問題は解決にはまだほど遠いことが示される形となった。
ドバイ・グループはドバイ首長の傘下にあるコングロマリットの構成企業で、シティバンクがアレンジした3億3000万ドルのローンの返済ができなかった。
このローンは期間が5年で、満期は2011年12月13日。マレーシア・イスラム銀行株の49%取得向けに提供されたローン。
同行は先に、ドバイ・グループが持ち株を売却する意向だと明らかにしていた。
関係筋によると、ドバイ・グループが返済できなかったもう1件のローンは、イスラム金融の取引形態の一種である「ムラバハ」形式で提供された15億ドルのローン。24行が参加しているという。