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UPDATE3: 中国が昨年10月以降4度目の利上げ、3月CPIは上振れの可能性も

 *利上げ幅は25bp、実施は4月6日

 *インフレ抑制、中国当局の今年の最優先課題

 *利上げ、来週の3月CPI発表を控えたタイミング

 *アナリスト、利上げは3月の高いCPIを示唆すると指摘

 *1年物預金金利は3.25%、1年物貸出金利は6.31%に

 [上海/北京 5日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は5日、政策金利を引き上げた。なかなか沈静化しないインフレ圧力の抑制を目指す措置で、利上げは今年に入って2度目、昨年10月以降では4度目となる。

 預金準備率も11月以降に6回引き上げられており、中国の指導者らはインフレ抑制が今年の最優先課題との考えを示していた。

 1年物預金金利は25ベーシスポイント(bp)引き上げられて3.25%となり、1年物貸出金利も25bp引き上げられ、6.31%となる。

 実施は4月6日。中国人民銀行は追加利上げについて、ウェブサイト上に掲載した声明で発表した。

 利上げを受けて、4月15日に発表される3月の中国消費者物価指数(CPI)上昇率は、予想を上回るとの見方が高まっている。

 中国招商銀行(深セン)のエコノミスト、XU BIAO氏は「3月のインフレ率は非常に高い可能性がある」と指摘。「中銀の行動は市場予想よりも一段と積極的で、今回の利上げ幅は0.25%ポイントとはいえ、市場心理や実体経済にとってかなりの圧迫要因となりかねない。金融引き締めはまだ終了していないこともさらに重要な点だ」と述べた。

 ロイター調査では、3月CPIは、昨年11月につけた2年4カ月ぶり高水準である前年比5.1%上昇に並ぶと予想されている。2月は前年比4.9%上昇で、上昇率は1月と同水準となった。

 ダンスケ・バンク(コペンハーゲン)のチーフアナリスト、アラン・フォン・メーレン氏は「4月に利上げがあると予想していたため、驚きはない」と指摘。「利上げはインフレ圧力の抑制が狙い。われわれは、年内にあと2回、25ベーシスポイント(bp)の利上げがあると予想する。すでに中国経済には減速感がでているが、さらに2回利上げする必要がある」との見方を示した。

 その上で「銀行の預金準備率引き上げも実施するだろうが、金利引き上げも必要だ。人民銀行は(インフレ抑制に向け)いろいろな手段を活用するだろう」と述べた。

 世界的にインフレ懸念が高まっており、金融危機から力強い回復を遂げたアジア新興国の中央銀行の多くは、利上げを実施している。また欧州中央銀行(ECB)は7日に金融危機発生後、初の利上げに踏み切ると予想されているほか、米連邦準備理事会(FRB)当局者による最近のタカ派的な発言を受けて、市場ではFRBが金融引き締めに向け動いているとの観測が高まっている。

 中国では過去に、インフレ高進が社会不安を引き起こしたが、これまでのところ物価上昇に対する国民の不満はそれほど高まっていない。

 ソシエテ・ジェネラルの新興市場国戦略部門責任者、ベノワ・アンヌ氏は「利上げは、市場が神経質になっている中国当局による誤った政策のリスクを低下させるため、究極のところ朗報だ」と指摘。「利上げは、中国の当局者が過度にハト派的になる危険性を低減させ、新興国の大きなテールリスク(発生する可能性は極めて低いが、起きた場合に影響が甚大になるリスク)であるインフレ高進の可能性に対応する姿勢を示している」と述べた。

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