[ベルリン 20日 ロイター] ドイツ財務省は20日発表の月例報告で、エネルギー価格の上昇がドイツ経済全体に広がることへの懸念を強めていると明らかにした。
同省は報告の中で「物価上昇の流れが燃料以外の物品に徐々にシフトすることは明らかだ」とし、「こう予想する消費者は増えている」と指摘した。
ドイツの5月のインフレ率は過去9カ月で初めて小幅ながら鈍化した。ただ、欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏のインフレ目標とする2%をやや下回る水準までには低下していない。
財務省は報告で、5月の税収が前年同月比10.1%増の420億6700万ユーロになったと発表した。
また、第2・四半期のドイツの国内総生産(GDP)は第1・四半期から伸びが減速するとの見方を示した。