[ロンドン 6日 ロイター] 英議会は6日、ニューズNWSA.O系有力紙による電話盗聴疑惑をめぐって、緊急会合を開くこととなった。
問題となっているのは、ルパート・マードック氏率いるニューズ・インターナショナル傘下の英紙「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」が、犯罪被害者のボイスメールのメッセージを入手した可能性がある、というもので、誘拐後に殺害された13歳の少女のものも含まれる、という。
電話の盗聴疑惑はこれまで、一部の有名人のみがターゲットになっていると考えられていたが、対象が犯罪被害者に広がっていることで、国民は懸念を強めている。マードック氏に近い幹部は辞任を要求されており、同紙の販売部数にも影響する可能性がある、とみられている。
米フォードF.Nは、事態を見極めるまでの間、同紙から広告を引き揚げると表明した。それ以外の企業も対応を検討しているとしている。
ニューズ・インターナショナルは、警察当局に対して最近、最新情報を提供した、としている。声明で「2011年1月に現在の調査が開始されて以来、警察当局には全面的かつ継続的に協力している」と強調。「調査が継続中なため、これ以上のコメントはできない」としている。