[セントラルフォールズ(米ロードアイランド州) 1日 ロイター] 全米最小の州における最小の都市として知られるロードアイランド州セントラルフォールズ市が1日、米連邦破産法9条に基づく更生手続きの適用を申請した。
セントラルフォールズ市は、米国の景気後退(リセッション)を受けて財政状況が悪化し、財政破たんの危機にひんしていた都市の1つ。同市は年間予算1700万ドルの4倍程度に上る8000万ドルの年金債務を抱えていた。
同市は破産法の適用申請を行ったことで米地方債市場から締め出されるリスクがあり、今回の申請には大きな代償が伴う可能性もある。
ジョージメイソン大学マーカタスセンターのシニア・リサーチ・フェロー、アイリーン・ノークロス氏は「財政難に苦しむ地方自治体への警鐘だ。ほかの州はロードアイランド(での破産申請)を他山の石として防止策を考えるべきだ」と述べた。
自治体の破産問題に詳しいチャップマン・アンド・カトラー法律事務所のジェームズ・スピオット氏によると、米国では1937年以降、624の自治体が連邦破産法9条に基づく破産申請を行っている。昨年は5自治体だった。
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