[ニューヨーク 20日 トムソン・ロイター財団] - 米ニューヨーク州は20日、未成年の結婚によって生じる諸問題への対策として、結婚可能な最低年齢を現行の14歳から18歳に引き上げた。ニューヨーク州のクオモ知事が法案に署名した。
ただ、保護者と裁判所の許可があれば17歳から結婚できるという。これまでは、保護者の許可と判事の同意があれば14歳から結婚が可能だった。
クオモ知事は声明で「子どもたちを守り、強制結婚を防ぐための努力が大きく前進した」と述べた。知事事務所が引用した研究によると、米国では未成年者の結婚は、貧困と中途退学率と関係していることが分かっている。
米国の大半では、結婚可能な最低年齢は18歳となっているが、多くの州で法的な抜け穴があり、未成年者の結婚が可能な状況。
昨年にはバージニア州が、先週にはテキサス州が結婚可能な最低年齢を制限する法案を可決している。このほか、複数の州が類似の法案を検討中という。
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