[東京 6日 ロイター] - 日本郵政6178.Tの増田寛也新社長は6日、不適切な保険販売で信頼を棄損した現状について「郵政グループ全社にとって最大の危機」との認識を示した。グループ内で危機感を共有し、問題の全容解明を急ぐとともに早期に再発防止策を講じる考えも示した。郵政グループ役職員向けのあいさつを報道陣に公開した。
増田新社長は冒頭、新年のあいさつに際して「どういう言葉を使うか迷った。『おめでとうございます』という言葉を使うべきではないというのが本音」と述べた。不正問題に関しては「信頼を裏切り、乗り換え契約では不利益を生じさせた。深くお詫び申し上げる」と陳謝した。
郵政民営化の流れの中で「これまで以上に外部の目線を取り入れ、成長していかなければならない」との考えも併せて示し、「社内の常識が『世間の非常識』につながっていないか検証し、前に進んでいく必要がある」と語った。
山口貴也
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