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マツダ、電動化時代に備え工場改修 ガソリン車と同一ラインで生産

10月7日、マツダは様々な車種を同一ラインで生産できるよう防府第2工場(山口県防府市)を改修し、報道陣に公開した。写真はマツダのロゴ。ジュネーブのモーターショーで2019年3月撮影(2021年 ロイター/Pierre Albouy)

[防府市(山口県) 7日 ロイター] - マツダは様々な車種を同一ラインで生産できるよう防府第2工場(山口県防府市)を改修し、報道陣に公開した。電池やモーターの取り付けが必要な電動車もガソリン車と同じラインに流すことが可能。パワートレイン(駆動装置)の多様化に合わせて生産体制を汎用化し、新車投入時の生産投資を従来の10分の1に抑える。需要の変化にも柔軟に対応する狙いで、今後は海外の工場も改修を進める。

自動車の生産ラインは床に固定され、縦の一方向へ流れるの一般的だったが、マツダの防府第2工場は一部を自動搬送ロボット(AGV)に置き換え、ライン自体が動くようにして柔軟性を持たせた。車両組み立ての中間工程では、例えば2台のAGVが互いの距離を調整し合いながら同期し、エンジンなど部品を車に搭載する。大型車ならAGV間の距離は車体の大きさに合わせて離れ、EVならエンジンの代わりに電池を取り付ける。

向井武司専務執行役員は、生産車種を切り替えるたびに固定されていた設備を変更し、「焼畑農業のようにスクラップ&ビルドしてきた」と従来のラインを説明。今回の改修では「(設備に)根が生えないことにこだわった」と語った。

ガソリン車から電動車への移行期は商品変化のスピードが激しく、中核技術も変わることが予想される。工程の汎用化により、将来さまざまなタイプの車をつくることになってもAGVの台数を増やすことで対応でき、工期も従来の約5分の1で済むという。ネットでリアルタイムに情報を取得して仮想空間で現実の作業を再現する「デジタルツイン」技術も活用する。

AGVを活用したラインの改修は、一般的な工場新設に比べ投資を約5分の2、工期を約4分の1に抑えられるとしており、新型車の導入時期に合わせ、海外工場にも順次展開する。

同社は7日、2022年から23年にかけて欧米や日本でスポーツ多目的車(SUV)を新たに5車種発売すると発表した。このうち大型の「CX─60」、「CX─70」、「CX─80」、「CX─90」を防府第2工場で手掛け、まずは来年3月までにいずれかの車種を生産し始める。ガソリン車やプラグインハイブリッド車など複数のパワートレインが混在する予定。

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