[東京 9日 ロイター] - メルカリは9日、子会社のメルコインが暗号資産交換業を開始したと発表した。メルカリアプリ内でビットコインが売買できる。これまで暗号資産を使ったことがなかった層が簡単に売買できることで、暗号資産をより身近なものへと変えていきたいとしている。
メルコインは昨年6月に暗号資産交換業者として登録されている。
金融機関からのチャージのほか、「メルカリ」で何かを売って得た売上金やポイントを活用して1円から購入できるため、簡単に始めることができる。ビットコインを売った場合には、メルペイ残高に移し使用することができる。
セキュリティ面では、メルカリグループが行ってきたセキュリティの活用や、各種サービスで今後実装を推進する安心・安全なパスワードレスの生体認証を導入するほか、資産はメルコインが分別管理する。
メルカリによると、暗号資産の口座数は約630万、そのうち稼働口座は約370万と、利用者が限定されている。メルカリ執行役員の山本真人氏は「メルカリの累計利用者4800万人、年間1兆円の売り上げが暗号資産の領域に入ってくる。業界にとっても大きな意義のあること」と述べた。ビットコイン以外の取り扱いについては、利用状況や顧客の声を聞きながら検討する。
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