[シュツットガルト 17日 ロイター] - ドイツの高級車大手メルセデス・ベンツは17日、2022年のグループ利益はアナリスト予想を上回る205億ユーロ(218億ドル)と発表した。売上高も前年比増加した。ただ、経済の不透明感から今年は減益と予想した。
メルセデス・ベンツ・カーズ部門の調整後売上高利益率は14.6%で、同社予想の13─15%に沿った水準だった。一方、今年の予想は12─14%に引き下げた。
メルセデス・ベンツ・カーズの売上高は昨年と同水準と予想する一方、グループ全体の利益は前年比減少するとの見方を示した。
配当は昨年の1株当たり5ユーロから5.20ユーロに引き上げる。総額は56億ユーロとなる。
欧州の受注はさえず、中国市場の昨年第4・四半期は新型コロナウイルス規制の影響で大幅改善はなかった。米国は依然需要が強かった。
22年は上位車種の販売が特に好調で、コスト上昇の相殺に寄与した。今年は小幅増と予想している。
昨年第4・四半期の利益は54億ユーロで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の50億ユーロを上回った。
同社は16日、3月から2年間で最大40億ユーロ(42億8000万ドル)の自社株を買い戻す計画を発表した。
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