June 19, 2018 / 1:57 AM / 3 months ago

独首相、新EU移民策確立に2週間の猶予 連立相手の要求のむ

[ベルリン/ミュンヘン 18日 ロイター] - ドイツのメルケル首相は18日、欧州連合(EU)の新たな移民・難民対策確立について、連立を組むキリスト教社会同盟(CSU)から求められた2週間という期限を受け入れた。

 6月18日、ドイツのメルケル首相(写真)は、EUの新たな移民・難民対策確立について、連立を組むキリスト教社会同盟(CSU)から求められた2週間という期限を受け入れた。ベルリンで撮影(2018年 ロイター/Hannibal Hanschke)

メルケル氏は28─29日のEU首脳会議で、この問題の合意を目指す構え。CSUはメルケル氏の申し出を踏まえ、党首のゼーホーファー内相がまとめた移民規制策の導入を、EU首脳会議後に先送りすることに同意した。

ゼーホーファー氏は、他のEU加盟国で登録した難民申請者をドイツが受け入れるのを拒否する命令を発動しようとしている。これに対してメルケル氏は、そうした一方的な措置は、自身が2015年に打ち出した移民・難民への国境開放政策の撤回につながるとして反対の立場だ。

CSUが強硬な移民対策を提唱する背景には、基盤を置くバイエルン州で10月に予定されている選挙で、新興の極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に票を奪われかねないという危機感がある。ゼーホーファー氏は会見で、EUレベルでの解決がなされない場合、命令を実行せざるを得ないと強調した。

メルケル氏はCSUとの間でひとまず妥協が成立したことを歓迎し、同氏が率いるキリスト教民主同盟(CDU)とCSUは「ドイツへの移民流入がより体系化され、一定の方向性を持つ形にして、流入数を大きく減らすという共通の目標を持っている」と述べた。

欧州委員会は、首脳会議で移民・難民対策に関して合意ができると自信を表明している。ただ一部の外交筋は、それほど楽観視していない。

メルケル氏にとってこの問題は、CSUとの連立解消につながる危険をはらんでいる。CSUが連立政権から離脱すると、残るCDUと社会民主党(SPD)だけでは連邦議会(下院)の過半数議席を確保できなくなる。

CSUにとっても連立を解消すれば、中央政府への影響力を錦の御旗にして維持してきたバイエルン州での支配的立場が揺らぎかねない。

ゼーホーファー氏も「連立の終わりや協力関係の崩壊、あるいは政権が倒れることは誰も望まない」と述べ、CSUの苦しい立場をうかがわせた。

一方トランプ米大統領は18日、メルケル氏の国境開放政策は欧州における犯罪を助長している「大きな間違い」だとの批判をツイッターに投稿した。

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