[8日 ロイター] - 米メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)は8日、個人情報を盗み出すフィッシング詐欺に関与したとしてナイジェリア在住の個人2人を相手取り、デジタル銀行チャイムと共同で訴訟を起こしたと発表した。
カリフォルニア州北部地区連邦地裁に提出された訴状によると、被告はフェイスブックやインスタグラムのアカウントを使用しチャイムを装い、ユーザーが持つチャイム口座のログイン情報を取得して資金を引き出そうとしたという。
メタは、被告がこの活動を隠蔽し、技術的な強制措置を回避するため、コンピューターネットワークを利用して偽のインスタグラムアカウント800件超とフェイスブックアカウント5件超を管理していたとしている。
被告からのコメントは得られていない。
メタとチャイムが共同で訴訟を起こすのは初めて。
メタのプラットフォーム執行・訴訟担当ディレクター、ジェシカ・ロメロ氏はブログで、「なりすまし詐欺は深刻な課題であり、今回の措置は、そうした不正利用に対する業界横断的な協力体制の大きな前進を意味する」と述べた。
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