January 30, 2020 / 5:22 PM / 21 days ago

メキシコ経済、10年ぶりマイナス成長 19年GDPは0.1%減

[メキシコ市 30日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が30日公表した2019年の国内総生産(GDP)速報値(季節調整済み)は前年比0.1%減と、10年ぶりにマイナスとなった。ロペスオブラドール大統領の経済政策が不安視される中、設備投資が低迷した。

18年の成長率は2%超だった。

キャピタル・エコノミクスは投資家向けのメモで「この日の統計で、19年にメキシコが新興国で最も低調だった国の一つであることがおおむね確認できた」と指摘した。「19年の弱さは今年に持ち越され、経済の重しとなるだろう」とした。

19年の第4・四半期GDPは前期から横ばい。市場予想の0.1%減をやや上回った。確報値は2月25日に発表される。

ロペスオブラドール大統領が18年12月に就任してから1年間、メキシコ経済は軟調だった。左派のロペスオブラドール氏は汚職撲滅と貧富の格差是正を公約していた。

政権は年間の成長率目標を4.0%としている。ロペスオブラドール氏はこの日の統計について、前政権までの新自由主義的な政策の結果を計る指標に過ぎないと一蹴した。従来の政策は一部の国民しか恩恵を受けなかったとし、富は現在、より公平に配分されていると主張した。ロペスオブラドール氏は定例記者会見で「指標を重要視していない。経済成長は、少ない人に多くのお金が集まっていることを意味することもある」と指摘した。「より良い所得の配分を達成し、皆が恩恵を受けることが重要だ」とした。

ロペスオブラドール政権下で国外投資は底堅さを保ってきたが、国内企業は不安をあらわにしている。INEGIが今月発表した統計によると総固定資本形成は19年1─10月に前年同期比5.2%減少した。メキシコの有力経済団体、企業家調整評議会(CCE)のカルロス・サラザール会長は今週初めに開いた会見で、19年は先行き不透明感から国内投資が低迷したと述べた。ただ、米国が今月、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる新協定を承認したほか、主要なインフラ計画が展開されることから20年は前年より明るい見通しだと付け加えた。

キャピタル・エコノミクスも同様の意見、または悲観的な見方を保っている。経済成長は「大半の予想よりもずっと弱い」とし、20年の成長率予測を0.5%と試算した。

ロペスオブラドール氏は130億ドル規模の新空港をメキシコ市近郊に建設する計画を中止したほか、前政権によるエネルギー部門の自由化の動きを巻き戻しており、経済政策が不安視されている。大統領は空港建設計画の汚職を指摘してきたが、計画中止によって財界からは怒りの声が上がった。

メキシコ経済が前回マイナス成長となったのは世界金融危機に続き深刻な景気後退に陥った09年だった。

GDPの内訳を見ると、軟調な製造業が低迷につながったことを示す。19年は製造業を含む第2次産業活動が1.7%減だった。農業や漁業、鉱業を含む第1次産業活動は1.9%増だった。サービス業を含む第3次産業活動は0.5%増だった。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below