[メキシコ市 27日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール大統領は27日の記者会見で、政府は国営石油会社ペメックスに追加支援を行い、年内に期限を迎える社債の支払いを確実に実行させる計画だと述べた。
ペメックスの債務は政府の支援によって期限通りに返済されており、財務省と同社経営陣が年内の支払いスケジュールを練り上げているという。
ロペスオブラドール氏は記者団に「繰り返すが、彼らには年内の債務をカバーする計画がある」と述べ、財務省がペメックスに「完璧な支援」を提案していると強調した。
政府は引き続きペメックスに税負担軽減などの措置を講じる方針で、財務省が近く債務返済方法について説明するという。
ペメックスのオクタビオ・ロメロ最高経営責任者(CEO)は今月、今年第1・四半期に期限を迎える債務は55億─60億ドルだと述べた。
多額の負債を抱えたペメックスは、左派寄りで、自国の資源に対する権利を主張する「資源ナショナリズム」の立場を取るロペスオブラドール氏の支持を受けて、これまでに税制面の優遇措置や資本注入などの支援を受けている。
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