[メキシコ市 5日 ロイター] - 米国、カナダ、メキシコが進める北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第4回会合を来週に控え、メキシコの当局者からは、米国の要求は自由貿易を損ね保護主義の台頭につながるとの懸念が相次いでいる。
第4回会合は来週ワシントンで開かれる。
ペニャニエト大統領の与党・制度的革命党(PRI)の議員らは、米国産自動車部品の調達率設定や生鮮食品の通商管理強化など、米国の提案に断固として反対すると表明した。
また、マルセラ・ゲラ議員は「サンセット条項」の追加など、メキシコ側にとり受け入れ不可能な6つの米国からの提案への懸念を表明。「サンセット条項」が盛り込まれれば、3カ国が5年ごとに見直しを行わない限りNAFTAは自動的に失効する。
ゲラ議員は、最近米国が交渉で新たに要求していることが自由貿易に与える影響を心配しているとの見方を示した。
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