October 17, 2018 / 3:09 AM / a month ago

北米新貿易協定、地域の保護主義強化はメキシコに恩恵=交渉官

 10月16日、北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」について、メキシコ次期政権の首席交渉官を務めたヘスス・セアデ氏(写真)は、新協定は北米地域全体の保護主義を強める内容で、メキシコはその最大の恩恵を受けることになるとの見方を示した。写真はメキシコシティ で7月撮影(2018年 ロイター/Edgard Garrido)

[メキシコ市 16日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)に代わる「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」について、メキシコ次期政権の首席交渉官を務めたヘスス・セアデ氏は、新協定は北米地域全体の保護主義を強める内容で、メキシコはその最大の恩恵を受けることになるとの見方を示した。

セアデ氏は15日にロイターとのインタビューに応じ、新協定は米国の雇用増につながるとみられるが、コスト面で優位性を持つメキシコが「うまく立ち回れば」、自動車をはじめとする分野で米国以上の恩恵を受けることになると指摘。

トランプ米大統領が押し進めたNAFTA再交渉でグアハルド経済相率いるメキシコの代表団は、投資先として北米の魅力を高めるような貿易ルールが必要との立場で交渉に臨んできた。交渉は9月30日に妥結。 セアデ氏は12月に発足するロペスオブラドール政権で何らかの職務に就くと見込まれている。

同氏は、新協定締結によってNAFTAよりも貿易の自由度が低下したことは「疑いようがない」が、自動車産業などに関する規定によってアジアや欧州からのさらなる生産移管が期待できるとした。保護主義は好まないとしながらも、世界最大の経済大国である米国を含む「地域全体の保護主義」であることを強調した。

新協定では、自動車関税をゼロにする条件である「原産地規則」は大幅に厳しくなり、域内で75%以上の部品を調達しなくてはならなくなった。時給16ドル以上の北米地域で製造する部材の比率は40%以上となった。

この賃金条項は新たに盛り込まれたもので、米国とカナダへの生産移管を促す狙いがある。ただ、セアデ氏によると、実際は管理職や研究およびエンジニア職の給与を反映することが可能となっているため、メキシコの工場でも時給の規定は容易に満たせるという。

「新協定は北米事業の拡大を余儀なくさせる内容で、現在はドイツや韓国が多くを占めているエンジニアリング業務についても北米への移管が必要となる。北米でどの国を選ぶかといえば、最もコストを抑えられるのはメキシコだ」と語った。

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