[メキシコ市 21日 ロイター] - 公式統計によると、2018年のメキシコにおける殺人発生件数が前年比33%増となり、2年連続で記録を更新した。
統計は、内務省が20日に発表。18年に捜査が開始された殺人事案は3万3341件、17年は2万5036件で過去最高となっていた。
メキシコ政府は、残忍な麻薬カルテル対策としてしばしば組織のトップを除去する方法を取っている。しかし、それによりギャング集団が分裂して内部抗争が激化、長年暴力に苦慮する事態となっている。
ロペスオブラドール大統領は、前任者らと異なるアプローチで暴力を抑制することを公約して12月に就任。犯罪組織との戦いの複雑化が大きな試練になるとみられている。
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