May 11, 2020 / 7:32 AM / 16 days ago

三菱重、今期損益予想ゼロ コロナで民間航空機と中量産品影響大

三菱重工業は11日、2021年3月期(今期)の連結業績予想(国際会計基準、IFRS)について、売上収益は前期比6.0%減の3兆8000億円、事業利益や当期利益などの損益予想はいずれもプラスマイナスでゼロとした。写真は2016年、神奈川県相模原で撮影(2020年 ロイター/Maki Shiraki)

[東京 11日 ロイター] - 三菱重工業(7011.T)は11日、2021年3月期(今期)の連結業績予想(国際会計基準)について、売上収益は前期比6.0%減の3兆8000億円、事業損益・当期損益いずれもゼロの見通しと発表した。年間配当は1株当たり75円を予定する。 前期は開発中の小型機「スペースジェット(旧MRJ)」の損失計上が響き、事業損益は20年ぶりの赤字となった。

新型コロナウイルスが今期の事業利益に与える影響については「足元の状況から先行きを仮定して算出しており、今後変更の可能性はある」としている。感染拡大で米航空機製造大手ボーイング(BA.N)の減産の影響を受ける民間航空機部品、自動車向けターボチャージャーなど中量産品の各事業が落ち込む。

泉沢清次社長はオンラインでの会見で、民間航空機や中量産品は「足元の影響が大きい」と述べた。特に、新型コロナ感染拡大が航空業界に与える影響は甚大。今期の旅客需要は前期比5割減の見通しで、航空会社の設備投資も削減されるとみており、どういう形で需要が回復するのか「予測が難しい」と語った。

今期はカナダ航空機製造大手ボンバルディア(BBDb.TO)の小型旅客機買収に伴い500―700億円程度を減損処理し、スペースジェットの開発費を前期(約1400億円)から半分近くに抑える。5月から役員報酬も削減、業務効率化なども進め、損益トントンを目指す。

スペースジェットの開発スケジュールへの影響も懸念され、北米市場向け主力モデル「M100」(70席クラス)の開発検討作業などについては「今後の進め方を再考する」(泉沢社長)という。一方、ボーイングがブラジル航空機製造大手エンブラエル(EMBR3.SA)商用機部門の買収合意を白紙撤回したことに関しては「スペースジェット事業に影響するとは考えていない」と述べた。

2020年3月期(前期)連結決算では、事業損益が295億円の赤字(前の年は2005億円の黒字)、当期利益が前の年に比べ21%減の871億円だった。スペースジェット関連の減損や開発費が響いた。同社によると、事業損益の赤字は2000年3月期以来、20年ぶり。

前期配当は期末に1株当たり75円とし、中間の75円と合わせ、計画通り年間150円を実施する。新型コロナの影響を除けば、前期実績はおおむね想定通りで、財務状態は引き続き堅調という。

*内容を追加しました。

白木真紀 編集:田中志保

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