[16日 ロイター] - 米マイクロソフトは16日、「ワード」「エクセル」「パワーポイント」といった業務用アプリケーションを利用できるクラウドサービス「マイクロソフト365」について、人工知能(AI)を組み込んだ新機能「Copilot」を公開した。当面は約20社に試験的に提供する。
同社が出資する新興企業オープンAIが開発した対話ソフト「チャットGPT」のような言語による指示を通じてさまざまな作業を極めて効率的に行うことができるのが特徴。コンテンツ作成がスピードアップし、労働者が別の有意義な仕事に割ける時間を増やしてくれるという。
グーグルも今週、業務用アプリのクラウドサービス向けに「生成AI」を利用して自動文書作成などを可能にする仕組みを導入している。AI関連商品の潜在的な需要の大きさを物語るとともに、マイクロソフトとグーグルの競争が今後一段と激しくなることが予想される。
マイクロソフトのサティヤ・ナデラ最高経営責任者(CEO)はCopilotについて「生産性向上の面で新たな波を起こしてくれるだろう」と期待を示した。
RBCのアナリスト、リシ・ジャルリア氏は、Copilotによってマイクロソフトの業務用アプリは使い勝手が一段と良くなり、競合商品との差別化が進むと予想した。
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