[26日 ロイター] - 米マイクロソフトが26日に発表した第1・四半期決算(7─9月)は売上高と利益が市場予想を上回った。新型コロナウイルス流行を背景に企業が在宅勤務とリモートワークを組み合わせたハイブリッド勤務にシフトする中、クラウドサービスへの需要が高まった。
また、コロナによる巣ごもり需要でゲーム機「Xbox」も好調だった。
同社の最大部門であるインテリジェントクラウドの売上高は31%増の170億ドル。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は165億8000万ドルだった。
クラウドサービス「アジュール」の売上高の伸びは48%。ビジブル・アルファがまとめたアナリスト予想平均の伸びは47.5%だった。アジュールの売上高の数字は開示していない。エイミー・フッド最高財務責任者(CFO)は10─12月期も「広範な成長」を見込んでいるとした。
パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」や職場向け協業アプリ「チームズ」、ビジネスSNS(交流サイト)「リンクトイン」などを手掛ける他の部門も売上高が市場予想を上回った。
Xboxは巣ごもり需要で新型機の人気が継続し、ゲーム機と付属品を合わせた売上高が166%の大幅増となった。ただ、マイクロソフトを含むゲーム機メーカーは世界的な半導体不足により供給が需要に追い付かない状態に陥っている。
フッドCFOはロイターに、同社はクリスマス商戦を含む10─12月期もXboxの需要が供給を上回ると見込んでいると述べた。
また、パソコン「サーフェス」の販売が7─9月に17%減となり、10─12月期も減少が続く見通しだと述べた。高価格モデルが供給制約の悪影響を受けているという。
ウィンドウズのパソコンメーカー向け販売は10%増加。パソコン市場の同期間の伸び率は3.9%(IDC調べ)で、これを大幅に上回った。
全体の売上高は22%増の453億2000万ドル。市場予想の439億7000万ドルを上回った。
純利益は205億1000万ドル(1株当たり2.71ドル)と前年同期の138億9000万ドル(同1.82ドル)から増加。これには税制上の利益33億ドルが含まれているという。
特別項目を除く1株利益は2.27ドルと、アナリスト予想の2.07ドルを上回った。
10─12月期の見通しは、インテリジェントクラウド部門の売上高が181億─183億5000万ドル。リフィニティブがまとめた市場予想の178億4000万ドルを上回った。
業務用ソフト「オフィス365」やチームズを提供する部門の売上高は157億─159億5000万ドル、ウィンドウズとXboxを扱う部門は163億5000万─167億5000万ドルという見通しで、どちらも市場予想を上回った。
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