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ブログ:イラクにある世界最大の墓地「平和の谷」
2016年8月26日 / 06:56 / 1年後

ブログ:イラクにある世界最大の墓地「平和の谷」

[バグダッド 23日 ロイター] - イラク中部のイスラム教シーア派聖地ナジャフにある世界最大の墓地が、これまでより2倍の速さで拡大している。シーア派の民兵組織が、過激派組織「イスラム国(IS)」との戦闘で亡くなった死者をここに埋葬しているからだ。

 8月23日、イラク中部のイスラム教シーア派聖地ナジャフにある世界最大の墓地が、これまでより2倍の速さで拡大している。写真はアラビア語で「平和の谷」を意味するワディ・サラーム墓地。ナジャフで3日撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

アラビア語で「平和の谷」を意味するワディ・サラーム墓地は、預言者ムハンマドのいとこで娘婿となったシーア派初代イマーム、アリー・イブン・アビー・ターリブの霊廟(れいびょう)を取り囲んでいることから、同派の信者にとっては特別な思いがある場所だ。

イラク中部のナジャフで7月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

イラク中部のナジャフで7月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

同墓地の歴史に詳しい専門家、Jihad Abu Saybi氏によると、スンニ派のISが2014年にイラクの3分の1を支配してから、1日当たりの埋葬ペースは150─200遺体に増えた。それ以前は1日当たり80─120遺体だったという。

イラク中部のナジャフで8月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

イラク中部のナジャフで8月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

シーア派民兵は、ISとの戦闘の最前線に向かう前に、金色のドーム型をしたアリーの霊廟をしばしば訪れ、万が一戦闘で死亡した場合には、その犠牲の報いとしてワディ・サラーム墓地に眠れるよう祈る。

イラク中部のナジャフで7月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

イラク中部のナジャフで7月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

土地が不足するにつれ、1家族の標準的な墓地面積である25平方メートルの取得費用は、約500万イラクディナール(約43万円)に上る。これは、ISが2014年にイラクの北部と西部の大部分で統制力を発揮し、戦闘がエスカレートする前と比べ、ほぼ2倍の額に当たる。

イラク中部のナジャフで7月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

イラク中部のナジャフで7月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

さまざまな形をした何百万もの墓石が、約10平方キロメートルに及ぶ墓地に安置されており、ここに埋葬されることを望む世界中のシーア派信者を引きつけている。国別では、隣国のイラン人が2番目に多く埋葬されているとみられている。

イラク中部のナジャフで8月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

イラク中部のナジャフで8月撮影(2016年 ロイター/Alaa Al-Marjani)

一部の墓は、レンガや石こうで高く作られ、コーランのカリグラフィーで装飾されており、埋葬された人々の富を映し出している。

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