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トルコ大統領、米補佐官を批判 シリアのクルド人勢力巡る発言で

 1月8日、トルコのエルドアン大統領はシリアのクルド人勢力を巡るボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の発言を非難し、予定されていた同氏との会談を拒否した(2019年 ロイター/UMIT BEKTAS)

[アンカラ 8日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は8日、シリアのクルド人勢力を巡るボルトン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の発言を非難し、予定されていた同氏との会談を拒否した。

ボルトン氏は週末、シリアからの米軍撤収を巡り、米軍が支援してきたシリアのクルド人勢力を攻撃しないとトルコが確約することが条件との考えを表明した。

エルドアン大統領はこれに対し、クルド人の民兵組織である人民防衛部隊(YPG)が「テロリストであるなら、必要な措置を講じる」とし、過激派組織「イスラム国」(IS)と同等に対処していくと言明した。

その上で、米軍のシリア撤退の条件設定で「ボルトン氏は重大な誤りを犯した。このような考え方をする人間自体が誤りだ」と批判し、「妥協点はない」と述べた。シリアから米軍を撤収するトランプ大統領の決定は理解しているとしつつも、「米政権内の異なる層から異なる見解が台頭している」と指摘した。

トルコの政府高官によると、同国を訪問したボルトン氏はエルドアン大統領との会談を要請したが、高官だけとの会合に終わった。エルドアン大統領は記者団に対し、ボルトン氏と会談する必要はないとの考えを示した。

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