[20日 ロイター] - 映画「卒業」など数々の名画の監督として知られるマイク・ニコルズ氏が19日死去した。83歳だった。広報担当者によると、自宅で心停止となった。
今週家族で密葬を行い、後日追悼式典を催すという。
ニコルズ氏はアカデミー賞、グラミー賞、トニー賞、エミー賞をすべて受賞。トニー賞は9回受賞している。
ドイツのベルリンで生まれ、7歳でナチスの迫害を逃れて家族で渡米。1950年代後半に喜劇役者として注目され、1967年に映画「卒業」の監督としてアカデミー賞を受賞。前年の「バージニア・ウルフなんかこわくない」、1971年の「愛の狩人」と合わせた3作は当時の「アメリカン・ニューシネマ」に大きな影響をもたらした。
1977年にはミュージカル「アニー」のプロデュースで表彰された。2012年には「セールスマンの死」のリバイバルを行うなど、最近まで活動を続けた。
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