[東京 16日 ロイター] - 三井住友銀行の国部毅頭取は16日、決算発表が遅れている東芝について、メモリー事業を勘案すれば同社の実態的な資本はプラスであるとし、主力行として可能な限り支援するとの考えを示した。
全国銀行協会の会長会見で述べた。
国部頭取は、東芝が2016年4―12月期決算発表を再延期したことについて「各ステークホルダーの不信感を払しょくできない状況が長期化していることは、メーンバンクとして残念。1日も早く決算を公表してもらいたい」と述べた。
子会社化するメモリー事業を踏まえると東芝の実態資本はプラスだとし、「メーンバンクとして可能な限り支援する」と語った。その上で、「東芝にとって金融支援体制の安定化は不可欠。(取引行に)取引継続の理解を求めているので、銀行団がまとまるように協力をしていく」と説明した。
布施太郎
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