[ニューヨーク 12日 ロイター] - 米大リーグ(MLB)は12日に違反薬物に関する新ルールを発表。マリファナが禁止薬物リストから除外され、薬物検査でオピオイド、フェンタニル、コカイン、合成テトラヒドロカンナビノールの陽性反応が出た選手に関しては、処分の前に治療を受けることになる。
ことし7月にエンゼルスのタイラー・スカッグス投手が27歳の若さで急死したことを受けて、今回のルール改定に至った。検視の結果、同投手からオキシコドン、フェンタニル、アルコールが検出されていた。
MLBと同選手会は声明で、今回の改定を「薬物乱用に対する、治療をベースにしたアプローチ」と述べた。2020年春季キャンプから施行される。
米国ではオピオイドの誤用問題が深刻化していて、米国国立衛生研究所によると、12歳以上の約120万人がオピオイド使用障害とされている。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」