[23日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社モデルナが23日発表した昨年第4・四半期決算は、1株当たり利益が3.61ドルで、リフィニティブのデータに基づくアナリスト予想の4.68ドルを大きく下回った。今年は新型コロナウイルスワクチンの売上高減少とコスト増大を予想しており、年間で赤字を計上する可能性がある。
第4・四半期の利益が予想に比べてかなり下振れしたのは、コロナワクチン開発に絡む米国立衛生研究所(NIH)へのロイヤルティ支払額が膨らんだのが主な要因。新たに開示した支払額は4億ドル前後に達した。余剰在庫や予約取り消し、コロナワクチンのオミクロン株対応への修正措置などに伴う費用もかさんだ。
昨年184億ドルだったコロナワクチンの売上高は、急減が見込まれている。世界的に初回接種や追加接種の需要がほぼ満たされつつあり、各国政府や医療機関などが購入を減らしているためだ。
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