[東京 22日 ロイター] - 神田真人財務官は22日午後の為替相場が乱高下したことについて、過度の変動や無秩序な動きは容認できないとの考えを示した。為替介入を実施したかどうかは「介入有無については必ずしもコメントしないが、まだやっていない」と語った。財務省内で記者団の取材に応じた。
神田財務官は「為替相場の過度な変動や無秩序な動きは、家計であろうが、企業であろうが非常に悪影響を及ぼす」と指摘し、「過度な変動の場合には、あらゆる手段を排除することなく、適切な対応をとる」と述べた。
実際に介入に踏み切ったのかは「ステルス(覆面)でやる場合も、正直ある」とした上で、現時点では、為替介入を実施していないことを明らかにした。神田財務官は「スタンバイの状態。いつでもやる用意はある」とし、「ギアアップした対応」と記者団に述べた。
一方、為替介入の準備のために市場で相場水準を聞く「レートチェック」を実施したかは「コメントしない。過去にもコメントしたことはない」と明言を避けた。
日米金利差が大きく広がるなかで介入そのものに効果があるかとの質問には「少なくとも、短期的に影響があるのは間違いないという方が多い」と述べた。
*内容を追加しました。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」