[キシナウ/キーウ 22日 ロイター] - 旧ソ連モルドバのサンドゥ大統領は22日、ロシアとの関係がますます緊迫している同国にバイデン米大統領を招待したと発表した。
フェイスブックへの投稿によると、21日にワルシャワで行われた会議で招待する旨を伝えたという。バイデン大統領の反応については言及されていないが、ホワイトハウスはバイデン大統領がモルドバの主権を支持することを確認したと発表した。
サンドゥ大統領は「この会議の場を利用し、国境での戦争およびわれわれが置かれている困難な状況下で米大統領に対し、わが国の経済的な耐性強化に向け米国の支援が一段と必要であることを伝えた」と指摘。モルドバにバイデン大統領を招待したと明かした。
また「バイデン大統領に対し、モルドバの国民が自由な世界の一部であり続け、安全に暮らし、欧州連合(EU)加盟という夢を実現したいと考えていることを伝えた」ほか、モルドバの経済および民主主義に対する米国の支援やエネルギー分野での援助に謝意を示したという。
ロシアのプーチン大統領が21日、ウクライナと国境を接するモルドバ東部の親ロ派トランスニストリア地域(沿ドニエストル共和国)を巡り、モルドバの主権を一部裏付けた2012年の政令を取り消したことについては言及しなかった。
モルドバのポペスク外相は22日、ロイターとの電話インタビューで、モルドバの不安定化に向けたロシアの試みが強化される恐れがあるため「あらゆる脅威」に備えていると言及。国際的なパートナー国からの支援もあり、準備が整っているとした。
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